やりたいことをカタチにしたい。

やってみたい!と思ったことをやってみます。

『カードゲームの楽しさを伝えるカードゲーム』を作りたい。

 

 

ボクは小学生のころから、一貫してカードゲームが好きです。

なぜこんなに好きなのか、自分でも理解できませんが、好きなんです。

下手の横好きって感じで、「魂を賭けてガチで対戦するぜ!」というタイプではありませんが。

 

RPG、アクション、格闘、創作系(RPGツクール系)など、今まで色んなゲームにハマって熱中し、そしてどこかで冷めて引退する、を繰り返してきました。

ですが不思議と、カードゲームだけは変わらず好きなままです。

状況の変化により、以前と比べてプレイする機会は減りましたが、こんなにも継続して熱中しているゲームはガードゲームだけです。

シャドウバースは勿論やってます。(ゼノンザードも始めました。)

 

「そんな愛してやまないカードゲームに対する想いをカタチにしたい。」

 

思い返せば、それが原動力になっていたのかもしれません。

 

 

ゲームのデジタル化が加速する中、『顔の見えない者同士での対戦・協力』が当たり前になりつつありますが、「人が人と、時間と場所を共有して遊ぶ喜びや楽しみ」は、どんなに時代が変わっても普遍で、絶対に必要なコトだと思います。

むしろ、バーチャルな時代になればなるほど、「人と対面して遊ぶテーブルゲーム」の価値が高くなるのではないかとさえ思っています。

 

誰かと対面して遊ぶことで、相手の顔色を見てみたり、思考を推察してみたり、勝った負けたの感情を共有できたり、同じ話題で盛り上がったり、対戦相手と色んなコミュニケーションを図ることが出来ます。

カードゲームは、「遊び」に限らず、「コミュニケーション」、「思考訓練」、「知能教育」など、あらゆる可能性を秘めているツールです。

 

現状「カードゲームに理解あるヒトだけの遊び」という存在ですが、見方や在り方を工夫すれば、もっと幅広く「ヒトの力になれるコンテンツ」に成長できるのではないかと考えています。

 

少なくとも「カードゲームが好きな人のためのツール」という枠に収めておくのは勿体ない。しかし、だからと言って誰かれ構わず「カードゲームやりませんか?」と誘ってみても、なかなか良い返事は返ってこない気がします。

 

「難しそう」、「お金がかかりそう」、「オタクっぽい」・・・理由はいろいろ。

 

 

では、どうすれば新たなユーザーを獲得していけるのでしょうか。

 

 

スポーツや趣味、どんな業界にも「初心者」が存在します。

それは、あらゆる業界にとっての『未来』とも言えます。

 

初心者とはつまり、「それに興味を持ち、新たに始めてくれた人」です。

 

例えば、「野球をやってみたい!」という子供がいた時、まずは「キャッチボールとバッティング」を教えますよね。『投げる楽しさ』と『打つ喜び』がそれで伝わります。

最初にルールを教える人はいないでしょう。

 

「サッカーをやってみたい!」という子供がいた時、まずは「ボールを蹴る」ところから始めますよね。最初にルールを教える人はいません。

 

何かを「やってみたい!」と思ったときに、『わかりやすく、その楽しさを体験できること』って、とても重要です。

 

 

では、「カードゲーム」はどうでしょう。

残念ながら、「カードをドローする喜び」とか「手札から場に置く楽しさ」なんて、初心者に言っても全く伝わらないので、まず「ルール説明」から始めざるを得ません。

そして、この『ルール』が曲者です。現在人気あるゲームのほとんどが、覚えるべきルールの追加を重ね、簡単に理解できなくなっています。

 

 

マンガやアニメの影響を受けたりして、「本気で初めてみたい人」は、どんなスパルタなルールでもついてきてくれます。しかし、「なんとなく興味がある人」に、難しいルールを覚えろというのは、なかなかハードルの高いことです。

 

ボクは、「戦国時代の歴史」になんとなく興味はありますが、いざ詳しい人に「関ヶ原の戦いの詳細」を教えてもらっても、おそらく4割も聞いてないし、1割も頭に残らない自信があります。

 

この「関ヶ原の戦いについて、なんとなく興味ある程度の人に詳しく教える」ことが、今のカードゲームには欠かせなくなっており、初心者獲得のチャンスを減らしているように思うのです。

 

 

そこでふと、カードゲームの楽しさを伝えるカードゲーム”なんてものが、あっても良いのではないか?と考え、『ルールを簡単に説明でき、誰でも感覚的に遊べるようなシンプルなカードゲーム』の制作を開始しました。

 

 

それが『サモン・タクティクス』です。

 

◆基本的なルールは

①カードの種類は2種類。『アタッカー』と『サポート』。

②山札から引くとき、『相手に見せずに1枚引く』か『相手に見せて2枚引くか』選べる。

③お互いにアタッカー1枚と、サポートを2枚まで裏向きで場に出す。

④両者同時にアタッカーを表向きにして、パワーの高い方が勝ち。

⑤伏せていたサポートを表向きにし、形勢逆転を狙うことも出来る。

⑥3回勝てばゲームに勝利する。

⑦両プレイヤー1度ずつ「切り札」という必殺技が使える。

 

・・・というもの。

「とにかく“説明しなければならない部分”を削り、かつ、実際に遊んでみると楽しい」を追求。さらに「初心者と経験者」が対戦しても『一方的な試合にならない』ように配慮し、カードの効果や詳細なルールを固めていきました。

 

また、カードゲームあるあるとして挙げられる『ファンデッキでは勝てない』という点についても解消。『想い入れのあるカード』や『使いたいカード』があるのに、それをデッキに採用することで勝てなくなる、というのは非常に悲しいことです。

誰だって『好きなカードを使って勝ちたい』わけですし。

だから、「どのデッキやカードを使っても、他のデッキと対等に戦える」バランスを目指しました。自分が「これが好きだ!」と思うデッキを選べばちゃんと戦えます。

 

 

『サモン・タクティクス』の開発を始めてから2年近くが過ぎました。

 

お陰様で ―――

「初心者が“このカードを使ってみたい”と思って選んだデッキで、

経験者とある程度戦えて、

かつ、覚えなければならないルールを減らし、

かつ、カードゲームの基本的な楽しさである“駆け引き”を体感でき、

かつ、余計なコストをかけずに始められる」

――― カードゲームを作ることが出来ました。

 

 

『サモン・タクティクス』は、「カードゲームの楽しさを多くの人に知ってもらいたい」という想いで作ったゲームです。

 

・カードゲームって難しそう

  → 簡単なルールだよ!

・カードゲームはお金がかかるから遊べない

  → 無料で遊べるよ!

・周りに遊べる相手がいない

  → 誰でも覚えられるルールだから家族や親戚を誘ってみて!

・想い入れのあるカードを使って勝てない

   → 好みのデッキを使えば勝てるよ!

 

 

極力「市販カードゲームにはできないこと」を、代わりに『サモン・タクティクス』で実現したつもりです。「カードゲームに興味がある」全てのひとが、その人の置かれている環境に関わらず「カードゲームに触れること」ができ、その魅力や楽しさに触れてもらえたら、これほど嬉しいことはありません。

 

 

『サモン・タクティクス』にも「有料版」を用意しておりますが、まずはブログからデッキデーターをダウンロードして印刷し、カードを切り取って遊んでみて欲しいです。

 

しっかりしたカード素材で、『サモン・タクティクス』をさらに深く遊びたい!と感じて頂けましたら、有料版の購入をご検討下さい。

 

 

 

カードゲームの楽しさを伝えるのに、複雑なルールは必要ありません。

 

 

制作者が願うことは・・・

 

『サモン・タクティクス』をより多くの方に遊んで頂くこと。

 

カードゲームの楽しさが伝わり、そこから市販TCGに歩みを進めてくれるヒトが増えてくれるコト。

 

何より、「ヒトと対面して遊ぶことの楽しさ」を知ってもらうことです。

 

 

『サモン・タクティクス』がその足がかりになれば、いいのにな。

 

 

 

広がれ。カードゲームの輪。

 

 

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。